【大相撲】場所の最終日「千秋楽」とは?普段との違いを徹底解説!

2019年12月25日

本場所の最終日といえば「千秋楽」。通常とは異なる日程で行われ、普段とは違う様々な行事も取り行われます。その中には現地でしか見られないものもあります。

当記事では、「千秋楽」と普段の場所との違いについて詳しく解説しています。特に千秋楽を現地観戦する予定の方は、一度目を通すことをおすすめします

「千秋楽」は本場所の最終日

大相撲の世界では、本場所の最終日にあたる15日目を「千秋楽」といいます。語源は、雅楽曲「千秋楽」と言われ、大相撲以外では歌舞伎でよく用いられている言葉です。

「千秋楽」は、最終日だけあって場所が一番盛り上がる日。優勝もこのとき決まることが多いので、相撲ファンなら1度は必ずみに行きましょう!

普段と何が違う?千秋楽の日程

千秋楽は、普段とはその日程も異なります。何が違うのかここで紹介するので、千秋楽の観戦前にしっかり確認しておきましょう。

これより三役

千秋楽では、最後に行わる3番の取組をもっぱら「これより三役」と言います。そして、その三役に相当する力士が、その3番の取組前に土俵に上がり四股を踏むのが慣例となっています。

また、「これより三役」の「三役」は、番付でよくいう「三役」とはまた少し意味合いが異なるので注意!詳しくは以下記事をどうぞ。

記事:「三役」とは?これより三役?三役揃い踏み?

いつもより取組の時間が短い

取組後に幕内優勝力士の表彰式が行われる千秋楽では、全ての取組が終わる時間が通常より短いです。

時間は、通常だといつも18時ちょうどに終わるのに対し、千秋楽は、17時30と30分短くなっています。うっかり時間を間違えて最後の取組が終わっていた、なんてことのないように気を付けましょう!

表彰式・優勝インタビュー

表彰式が行われるのも千秋楽の大きな特徴。序の口から幕内に至る、その段落で優勝した力士を土俵で表彰します。

特に幕内優勝は、全取組が終了後に取り行われ、かなり大掛かりなものとなっています。中でもトロフィーの「賜盃」と「内閣総理大臣杯」の大きさは必見。また、土俵で優勝力士のインタビューが聞けるのもこのとき。

記事:【大相撲】千秋楽の表彰式を徹底解説!その流れや時間についてなど

出世力士手打ち式

「出世力士手打ち式」は、表彰式を終えた後に行われる、前相撲をとり、晴れて番付入りを果たした力士たちの出世披露です。観客とともに呼出の拍子木の音に合わせた三本締めで力士たちの門出を祝います。

行司が胴上げされる!?

千秋楽の日程の最期の最期。なんと!行司が力士たちよって胴上げされます。

これは土俵に下りた神様を再び天上へと送るための儀式で、行司が神様として胴上げされます。また、胴上げするのは新弟子力士たち。

行司の胴上げは、ある意味最後のサプライズ。TV中継では絶対に見られないので、現地観戦された際は、せっかくなので最後まで我慢して残り、このサプライを目の当たりにしましょう!

総括

  • 取組最後の3番は、これより三役と言われ、取組前に力士が土俵に上がる。
  • 通常よりも取組が終わる時間が、17時30分と短い。
  • 取組後は、表彰式、出世力士手打ち式、行司の胴上げなど通常では見られない行事が行われる。