【大相撲】ややこしい「報奨金」を徹底解説!その計算方法など

「報奨金」は、力士が貰える給料の中でも特にややこしい制度です。当記事では、その「報奨金」について、その計算方法などを踏まえつつ詳しく解説しています。興味のある方はどうぞ寄ってってください!

「報奨金」とは?

「報奨金」は、月給とは別に力士がもらえる手当のうちの1つ。2か月に1回の本場所ごとに支払われ、その金額は、場所中、力士がそれまでに収めた勝ち越し数を累積したものが加味されます。詳しくは後述。

また、月給と同様に、「報奨金」もまた関取になって初めて受け取ることができますが、その勝ち越しの数は関取以前の成績が累積されたものとなります。ですから、序の口の頃から好成績を収めておけば、十両になったときに受け取れる「報奨金」も、その分多く受け取れるというわけです。

当然ながら、「報奨金」は白星を重ねるごとに、その貰える金額も増えます。ゆえに、「報奨金」は力士にとってのモチベーションとなり、横綱クラスにもなるとその金額も破格です。

力士の給料についてもっと詳しく知りたい方は以下記事をどうぞ。

記事:

「報奨金」で受け取れる金額の計算方法

報奨金は「持ち給金」、「給金」とも呼ばれ、勝ち越し1つにつき0.5円、さらに金星をあげると10円、幕内優勝は30円、幕内全勝優勝は50円が別に与えられ、次回場所もそのまま繰り越して計算されます。また、前相撲を取った段階で3円が加えられます。

勝ち越し1つ:0.5円、金星:10円、幕内優勝:30円、幕内全勝優勝:50円、前相撲を出世:3円

そして、報奨金の最終的な金額は、その「給金」を4000倍(2019年7月現在)したものが受け取れる額となります。ですから、勝ち越し1つ0.5円は2000円、金星は4万円、幕内優勝は12万円、幕内全勝優勝は20万円が手当として受け取れるということになります。

なお、休場や負け越しなどで「給金」が減額するといったことはないため、力士として長く居続け勝ち星を重ねれば重ねるほど、それだけ受け取れる金額も増えていくことになります。

ちなみに「給金」は、勝ち越すことが重要であることから、勝ち越しを「給金直し」、勝ち越しがかかった取組を「給金相撲」と呼びます。

給金計算例

仮に給金100円を持った力士が場所中9勝7敗という成績を収めたら、その力士には勝ち越し2勝の0.5×2=1円が与えられ、次回場所はその1円を加えた101円が繰り越されるということになります。

また、番付に応じて「給金」が支払われる最低額が決められており、その金額が以下の通りとなります。

横綱:150円、大関:100円、幕内:60円、十両:40円

もし、昇進時にその最低額に達してなかったら、最低額の差額分が加味されて計算されます。また、このとき勝ち越した数は別途に加えられます。反対に降格した場合は、加味された差額分が引かれて計算されます。

例として給金20円の力士が十両に昇進した場合は、次回は最低額40円を引いた20円が次回から上乗せされます。そして、その十両で2勝勝ち越しを決めたら、給金は40円にさらに1円を加えた41円となります。そのまま降格した場合だと、上乗せされた20円を引いた21円が次回の持ち給金となります。

白鵬が断トツ!

想像に難しくないと思いますが、歴代力士なかで最も報奨金を稼いだ力士は、いわずものがな白鵬です。

現在(2019年3月場所)までに、既に給金2,050.5を稼いでおり、次点の大鵬の1489.5と比べても別格であることが分かります。

実際に受け取れる金額も820万2000に達し、白鵬が場所に6回出場するだけで既に5千万円近くの額を受け取っているということになります。

白鵬はまだ現役であることを考えると、最終的な金額は末恐ろしいことになりそうです…。

記事:【大相撲】横綱の給料って実際どのくらい?やっぱり凄かった!?

総括

  • 報奨金はそれまでの勝ち越しの数に応じて決まる手当。勝ち越し1つにつき0.5円、さらに金星10円、幕内優勝30円、幕内全勝優勝50円が別途加えられる。
  • 月給と同じく報奨金は関取になって初めて手当として受け取ることができるが、報奨金そのものは序の口から累積されていく。
  • 累積した報奨金を4000倍したものが最終的に受け取れる金額。

結局のところ、報奨金は「勝ち越す」ことで増えていくものだと覚えておきましょう!