【大相撲】「十両(十枚目)」とは? 意味や由来を初心者にも分かりやすく解説!

2019年9月22日

「十両」は、力士にとって1つの目標です。初めて「関取」と呼ばれるようになるのもこの地位で、その待遇もこれまでのものとは比べ物になりません。

当記事では、「十両」について初心者でも分かりやすいよう詳しく解説しています。大相撲を見始めたばかりの方は、どうぞ寄ってってください!

「十両(十枚目)」とは? 待遇がグッと上がる!

「十両」は、番付上位から2番目にあたる地位。番付表では、二段目に幕下と並べられて「前頭 力士の名前」と記載されます。また、「十両」というのはあくまで通称で、正式には「十枚目」といいます。

十両になると給料がもらえる、付け人がつく、化粧廻しや大銀杏が許されるなどこれまでの待遇とは雲泥の差です。

それゆえ、力士にとって十両という地位は1つの大きな目標といえ、幕下以下の大半の力士は、この地位を目指して死に物狂いに稽古をしているといっても決して言い過ぎではありません。

定員

十両の定員は東十四枚ずつの28名まで。(2019年現在。)

当初は、正式名称「十枚目」の由来どおり、東西十枚ずつの20名でしたが、その後に定員が26名や48名などの変遷を経て現在に至ります。十両の定員は時代によって色々と変化しています。

優勝賞金

十両の優勝賞金は200万円

優勝賞金が50万円である幕下と比較しても、その賞金額が一気に跳ね上がっていること分かります。

ちなみに全勝優勝すると、自身もその経験者である北の富士勝昭(元54代横綱)による、北の富士賞が授与されます。本当、色々なところで目にする方です。(笑)

記事:【大相撲】幕内優勝は1,000万円 その他優勝賞金は?

なぜ十枚目? 元々幕下十枚目までを指していた

一説によれば、元々十両という地位は、幕末から明治初期にかけて、給金十両を与えられていた幕下上位10枚目の力士たちのことと言われています。

その後、1888年(明治21)1月場所から、番付の幕下上位10枚目までを太字で記載するよう区別。さらに翌1889年(明治22)には、「同」を「前頭」と記載されて、十両と幕下がより一層明確に分けられることになりました。

つまり、十両は本来、幕下に含まれていた地位であり、正式名称が十枚目なのも幕下十枚目までを指していたことが由来だというわけです。

十両の待遇

十両になると、これまでとは比べ物にならないくらいの待遇が与えられます。以下では、それら待遇を分かりやすく一覧にしています。

「関取」と呼ばれる

力士たちは、十両になって初めて「関取」と呼ばれるようになり、一人前の力士と認められます。本当の意味で“プロ”の力士になったといえるのもこのときから。

これは相撲部屋にもいえることで、例えば年下の弟弟子が十両になった翌日から、兄弟子が「関取」と呼ぶようになるのも珍しいことではありません。やはり角界は完全なる実力社会です。

給料がもらえる

十両になって初めて力士は、月々の給料がもらえます。力士にとっては、ある意味一番嬉しい待遇といえるでしょう。

十両の場合だと、110万円(2019年現在)の基本給がもらえ、年収にして約1700万円にも上ります。

ちなみに幕下以下の力士は、給料は一切もらえません。ですから、十両になった瞬間から、年収が0円から1000万円以上に跳ね上がるわけです。十両と幕下が“天国と地獄”といわれる所以です。

年寄の襲名

年寄の襲名ができるのようになるのも十両からで、最低でも関取を30場所以上、部屋継承だと20場所以上務めるのが襲名条件となります。

大銀杏や化粧廻しなどが認められる

力士のシンボルである「大銀杏(おおいちょう)」が結えるのも十両になってから。一般の方は、全ての力士が大銀杏であると思われている方も少なくないですが、実際には一人前の力士だけが結える特権なのです。

また、「大銀杏」以外にも土俵入りの際の「化粧廻し」、さらに「羽織」や「袴」、「絹の締め込み」などが身に付けられるようになるも十両以上の力士だけです。

記事:力士の服装は番付によって違う!?見分け方は?

タクシーの利用が解禁

関取以上になると、交通手段にタクシーの利用が解禁されます。逆に言えば、関取になって初めて車が利用可能となるわけです。ちなみに現役中の車の運転は不可。

記事:現役力士は車の運転が禁止されている事実!?

付け人がつく

十両以上の力士には、付け人(内弟子)がつきます。いわゆる「かばん持ち」。十両だと付け人は1人だけですが、さらに上の地位があがると、それに合わせて付け人の人数も増えていきます。

ちなみに関取経験者は幕下に陥落しても付き人になる必要はありません。ただ、自主的に付け人になる力士もいます。

総括

  • 十両は、番付上位2番目にあたる地位で、番付表には2段目に「前頭 力士の名前」と表記。
  • 正式名称は「十枚目」。
  • 給料が発生、関取と呼ばれる、など待遇がこれまでとは雲泥の差。
  • 定員は東十四枚ずつの28名まで。

十両の力士ともなると、今後の活躍にかなりの期待が持てます。自分お気に入りの十両力士を1人、2人チェックしておきましょう!