【大相撲】土俵の大きさはどのくらい?

2021年4月22日

当記事では、大相撲で使用されている土俵の大きさを詳しく解説しています。過去には1度だけ、今より大きな土俵を使ったことも。気になった方はどうぞ寄ってってください!

土俵の大きさ

土俵は、1955年に定められた『相撲規定』に則って作成されており、特にその円の大きさに関しては規定の第一条に詳しく示されています。

第一条 練習場としての土俵は、平面に小俵を直径四メートル五五の円として埋めるが、公開の土俵は、三四センチから六〇センチ高さで、一辺を六メートル七〇とした台形(正しくは正方形)に土を盛り、中に直径四メートル五五の円を小俵をもって作る。

出典:『大相撲大事典(第四版)』

このように、大相撲で使用される土俵の大きさは練習、本場所問わず、直径4m55が現在のスタンダート。ただ、公開の土俵は、高さは34~60m、一辺6m70の正方形の土台の元に土俵が作られている点に違いがあります。

ちなみに4m55㎝という大きさは、昔の日本の単位「尺(1尺:約0.303m)」を基にしており、土俵は15尺。また、現在はアマチュア相撲においても、大相撲の土俵の大きさに準拠しています。

仕切り線の長さ

土俵の中央(正確には東西)には、立ち合いの目印となる仕切り線と呼ばれる二本の白い線が引かれています。

この仕切り線にも長さや幅に規定が定められており、長さ90㎝、幅6㎝、二本の線の間は70の間隔を開けて引かれています。

小俵の数

土俵は、小俵(こだわら)と呼ばれる小さな俵を埋めて作られていますが、それらの数にも決まりがあります。

円の土俵には、徳俵(対角線上にある出っ張り)4俵、その間に4俵ずつの計20表が埋められ、その外側の端には、1辺7俵および角に1俵、計32俵の小俵が埋め込まれています。

また、土俵を上がるために設けられた6つのくぼみ(上がり段)にも、それぞれに小俵が埋め込まれています。

今より大きな土俵が使われたことも

現在の大型化進む大相撲において、土俵をもう少し大きくした方がいいのでは?という声もチラホラ聴きます。ですが、過去に1度、現在のものより大きくした土俵を用いて場所が開かれたことがあります。

それは、1945年秋場所(11月)。この場所、土俵は1尺分大きく広げられた16尺(直径やく4.8m)での大きさで力士は土俵に上がります。

ですが、悪く力士の評判は最悪で、結局大きく土俵になったのはこれが最初で最後となりました。これ以降は、再び現行の15尺の土俵に直され現在に至ります。

土俵の大きさは、大きすぎず小さすぎない今がベストだということ。

総括

何だかんだで、現在の大きさが一番相撲を取りやすいんだと思います。とはいいつつも、現在の大きさは、長い大相撲の歴史から言えば本当につい最近の出来事なので、今後に変更の可能性も大いにありうるといえます。その場合は、やはり大きくなるのか?