伝説の一戦!曙対ボブ・サップを徹底解説!脅威の視聴率!

ボブ・サップ対曙は、今だ語り草となっている年末大晦日の伝説の1戦です。その視聴率も、初の紅白越えを果たすという、歴史的快挙を成し遂げており、とにかく日本中がこの試合に注目していました。

当記事では、曙対ボブ・サップの試合がなぜこれほどまで注目されたのか読み解き、さらに歴史的視聴率についても詳しく見ていきたいと思います。気になる方はどうぞ寄ってってください!

曙対ボブ・サップ

曙対ボブ・サップの1戦が行われたのは、大晦日にあたる2003年12月31日のK-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!にて。

現在でも大晦日といえば、ボクシングや総合格闘技などが地上波でも流れますが、その流れを作ったのがちょうどこの時期です。

当時は、K-1 やPrideを筆頭とする空前の格闘技ブームが巻き起こっており、“野獣“ボブ・サップは、K-1の絶対王者アーネストホーストを2度にわたって撃破して一躍時の人となり、”横綱“曙も2001年9月場所に引退してまだ2年、注目度抜群の奇跡のカードだったことには、想像に難しくありません。

また、両雄の規格外の体格が話題になった一因だったことも間違いありません。曙:身長約2m、体重230㎏、ボブ・サップ:身長196㎝、体重145㎏、まさに超ヘビー級同士の戦いです。

そういった意味では、この対戦はどちらが勝つというよりも、どのような試合をするのか?いう点に焦点が当てられた試合だったといえます。

試合の結果は?意外や意外な結末!

日本中が注目したといっても過言ではない世紀の一戦。

その結果は、かなり意外なものとなりました。

試合時間にしてわずか3。試合開始早々、激しい打ち合いとなり、曙が途中ボブ・サップの強烈なパンチを食らってダウン。そして最後はそのまま右フックで仕留められます。

また、曙の寝そべったダウンシーンが強烈なインパクトを残し、瞬間最高視聴率を叩き出したのも、ちょうどこのシーンです。

また、曙はその後K-1で、総合を含めて10試合以上を行っていますが、勝利したのはわずか1回のみ。少なくとも総合格闘技やキックボクシングには向いてなかったみたいです。逆にプロレスラーとしては、大いに活躍しており、全日本プロレスのタイトルも獲得しています。

快挙!視聴率は驚異の45%!

曙対ボブ・サップが、現在でも話題にあがる理由。

それは視聴率以外の何物でもありません。

この伝説の1戦は、瞬間最高視聴率43%という驚異の数値を叩き出し、かの紅白歌合戦の視聴率を上回るという歴史的快挙を成し遂げます。当然これまでに、紅白よりも視聴率が高いといった番組存在しません。まさに歴史が変わった瞬間です。

ちなみにこの時の紅白の瞬間最高視聴率は、35・5%。

格闘技ブームだったとはいえ、紅白という国民的番組の視聴率を上回るとは、ボブ・サップと曙の注目度がいかに凄かったのかがよく分かります。

12年後の再戦

最後に補足的として、実はこの両者、実に12年の時をへて再戦しています。

舞台は、RIZIN。前回同様に2015年12月31日の大晦日にて、シュートボクシング3分3Rで行われています

そして、結果は、3ー0でボブ・サップの勝利。結局、曙は12年越しのリベンジを果たすことはできませんでした。

また、試合内容も曙の後頭部出血により、試合は2回途中で中断となり、そのまま負傷判定20-18で、サップが勝ち名乗りを上げるというなんとも煮え切らないものに。

まさに伝説の1戦の再現なるかと思われた再戦でしたが、悲しいかな、既に二人の旬は完全に過ぎ去っており、視聴率も前回に比べたら悲しいくらい話題になっていません。というよりも、当時が彼らにとってのピークだったと言えます。

総括

実は筆者も格闘技を見始めたのはちょうどこの時期です。もちろん曙対ボブ・サップの試合は見ました。もう今と熱量が全然違ったのをよく覚えています。

できれば、またあの時の、いやあのとき以上の興奮を与えてくれるような試合にめぐり逢いものです。