【大相撲】表彰式に「ビッグマカロン」が!?一体あれは何?

2021年11月6日

本場所千秋楽表彰の際に手渡される「ビッグマカロン」。今までに見たことのないサイズのマカロンのため、特に若者を中心として大いに注目されている代物です。

当記事では、「ビッグマカロン」が一体どういったものなのか、その賞や大きさ、さらにはその誕生の経緯などを詳しく解説しています。テレビで見て気になった方もちろん、マカロン好きの方もどうぞ寄ってってください!

ビッグマカロンは友好杯の副賞!

千秋楽の表彰の際に送られる「ビッグマカロン」の正体。実はあれ、友好杯の「副賞」です。

表彰では、先に「賜杯」や「内閣総理大臣杯」といった優勝杯が授与され、その後に諸外国の“友好”を示す友好杯および各企業からのトロフィー等が幕内優勝力士に授与されます。

「ビッグマカロン」は、その友好杯のうちの1つ、「日仏友好杯」の副賞となります。提供元は、世界的に有名なパティスリーショップ「ピエール・エルメ・パリ(PierreHerméParis)」

また、「ビッグマカロン」を実際に食べることはできず、優勝力士の元には後日、金箔でコーティングされた黄金のマカロンが寄贈されます。ちなみに過去には、青山にあるピエール・エルメ・パリのお店にこの黄金のマカロンが展示されたことも。(現在は不明。)

大きさは?色は全部で3色!

とにかくその大きさが目につくビッグマカロンは、直径41㎝、高さ23㎝のビッグサイズ!通常のマカロンが、直径約45㎜、厚さ約25㎜の大きさなので、ビッグマカロンはその100倍もの大きさになります。

また、ビッグマカロンの“色”に関してですが、現在までにグリーン、ピンク、ゴールドの3色が確認できています。色は場所によって異なるため、千秋楽には何色のマカロンが登場するのかも楽しみの1つとして押さえておくとよいでしょう。

ビッグマカロンは2011年7月場所に初登場!

大相撲とフランスとのつながりは、元々フランスの元大統領ジャック・シラクが2000年に新設した「フランス共和国大統領杯」、通称「ジャック・シラク杯」がその始まリです。シラク氏は、親日派として大の相撲好きで有名です。

その後、2007年5月にニコル氏の大統領引退を受け、「ジャック・シラク杯」も2007年3月場所を最後に一時廃止されるも、翌年に「日仏友好杯」と名を変え友好杯が復活。

ビッグマカロンは、その日仏友好杯が復活してしばらく経った後、2011年7月場所(名古屋場所)に誕生したものとなります。2011年7月ごろの大相撲いえば、「八百長問題」と前年度に起きた「野球賭博問題」で興業そのものが危ぶまれた時期にあたり、さらに3月には、かの東日本大震災も発生しています。

このようにビッグマカロンは、相撲界が揺れに揺れていた時期に副賞を刷新しようと生まれたもので、依頼を受けたピエール・エルメ側も「復活記念に明るい話題を提供しよう」と、その制作にあたっています。つまり、ビッグマカロン誕生の経緯には、相撲界の“活気”を取り戻すという重要な意味合いが込められていたのです。

参考サイト:withnews

総括

表彰で授与される「ビッグマカロン」は、「日仏友好杯」の副賞で、提供元は世界的に有名な「ピエール・エルメ・パリ(PierreHerméParis)」。また、ビッグマカロンが初めて副賞として登場したのは、2011年7月場所となります。

あと、豆知識として、実はマカロン発祥地はフランスではなくイタリア。さらに語源は、パスタの「マカロニ」が由来とのことです。意外でした?