【大相撲座】座布団を投げるのは何故?そこには意外な事実が!?

2019年4月16日

大相撲では番狂わせなど起こるとよく座布団が飛び交います。一種の名物ともいえますが、そもそもあれには一体何の意味があるのだろう?と疑問を持った方もいるはず。ここでは座布団を投げる意味や意外な事実について解説しています。興味のある方はどうぞ寄ってってください。

大相撲で座布団を投げる意味とは? 

大相撲では、横綱が格下に破れるといった番狂わせが起こると座布団が飛び交います。おそらく、テレビで目にした方もいるでしょう。

これは「座布団の舞」と呼ばれ大相撲ならではの光景です。

一説によると、過去に行われていた祝儀を投げる「投げ花」が由来になっているとも言われています。ただ、現在ではそうした祝福以外にも野次的な意味合いで座布団が投げ込まれることもあります。どちらの意味で投げられるのかは、その取組内容によりけりです。

例えば、もし優勝を決まる大一番でその力士が勝利すれば祝福の意味で投げられ、反対に観客が納得いかないような取組をしてしまえば野次的な意味で座布団が投げ込まれるといえるでしょう。

国技館で座布団を投げるのは禁止!?

大相撲で座布団が舞うことはもはや当たり前のことのように思われています。ですが、国技館で座布団を投げる行為は、実は禁止されている行為です。実際、座布団が舞っている際には「座布団を投げないてください」との場内アナウンスも流れています。

これ関しては日本相撲協会の観戦契約約款(第8条第1項の8)にも記載されています。

相撲競技観戦契約約款
第8条(禁止行為)
第1項
何人も、主催者の許可を得ることなく、以下の行為を行ってはならない。

8. 土俵上への乱入、土俵、座席、通路、階段等の相撲場への物品の投げ入れ、柵、手すり等へのよじ登りやまたがり行為、座席範囲以上に身を乗り出す行為、その他自己または他人の生命、身体、財産に危険を及ぼす虞のある行為
出典:www.sumo.or.jp/IrohaOther/kiyaku/

「土俵、座席、通路、階段等の相撲場への物品の投げ入れ」は、当然座布団も含まれます。ですから、座布団を土俵に投げる行為は、本来は禁止行為にあたると覚えておきましょう。

また、2008年には九州場所の枡席に敷かれている座布団は投げられないように改良されています。九州場所は特に座布団が舞う場所として有名でした。

もし、他の場所でも座布団投げがあまりにも目立つようであれば、九州場所同様に座布団が投げられなくなることは十分に考えられます。

ただ、座布団の舞は大相撲の醍醐味の1つだと考えているファンがいるのも事実です。筆者も座布団の舞は見ていて面白いのが正直なところです。

それでも力士と周囲の安全を考えると、やはりすべき行為ではないと強く思います。
もし、座布団を投げるときはできるだけ軽めに投げましょう。

座布団は基本的に持ち帰っては駄目!ただし例外も

当たり前ですが本場所での座布団の持ち帰りは禁止されています。持ち帰ろうとすれば関係者の方からお叱りを受けます。

ただし、例外として巡業場所だと話が違ってきます。実は巡業場所だと溜席の座布団は、記念として持ち帰れるようになっているのです。溜席は、土俵のすぐそばにある一番高価な席のことです。

また、巡業だと座布団を売店で購入することができるのでどうしても欲しい方はこちらを利用しましょう。

総括

  • 座布団が飛び交うことを「座布団の舞」という。
  • 意味は祝福あるいは野次。
  • 大相撲で座布団を投げるのは禁止。
  • 本場所では座布団の持ち帰りは禁止されているが、巡業場所だと溜席の座布団は持ち帰りOK!