「日下開山」って何?意味について詳しく解説!

2019年4月16日

 大相撲に馴染みのない人が、「日下開山」と耳にしたところで、何のことだかさっぱりなはずです。ですが、大相撲においては、特別な意味を持つ言葉です。大相撲に興味を持った人はぜひ覚えておきましょう。横綱の始まり、日下開山について詳しく知りたい人はどうぞ寄ってってください。

日下開山こそが最高の称号!

 「日下開山(ひのしたかいさん)」は、大相撲の最高位にあたる称号のことで、現在でいう横綱に相当する言葉です。実際、まだ横綱という地位がなかった時代にもかかわらず、明石志賀之助が初代横綱に認定されているのは、この日下開山であったためです。(当時の最高位は大関)横綱という地位そのものは、4代目・谷風梶之助のころから初めて登場します。

 現在でも日下開山という言葉はたびたび使われますが、横綱全てを指すわけでなく横綱でも別格の存在でなければなりません。ですから、日下開山は横綱よりもさらに上に位置するともいえます。

 日下開山は元々、仏教用語で寺の開祖を示す言葉でした。その後に何よりも優れた者とも意味するようにもなり、武芸の達人や最高の芸能者に対して用いられるようになります。そして、大相撲においても最も強いとされる力士に対して日下開催という言葉が用いられるようになりました。

 他にも「天下一」という似た言葉ありますが、当時は江戸の将軍を「天下様」と呼んでおり、天下一という言葉を使うことは禁令を発布されて禁止されていました。それもあって、何よりも優れた者を指して日下開山と呼ぶようになったのです。

初代横綱および4代目横綱について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

記事:「初代横綱!明石志賀之助は身長2m超えの大男!?」
記事:「4代横綱・谷風梶之助は98連勝した!?」