【大相撲】親方は「年寄(としより)」と呼ぶ!条件や意味など

2020年7月15日

 大相撲の世界で「年寄(としより)」とは親方のことを意味します。普段は親方として力士指導を主な仕事としている年寄ですが、このほかにも大相撲の世界では欠かせない仕事も行っています。また、年寄になるためには条件があります。これら年寄に関する情報について説明しているので、興味のある方はどうぞ寄ってってください。

親方は年寄!

 大相撲の世界で師匠のことを指してよく「親方」といいますが、正式には「年寄(としより)」といいます。年寄は、普段我々がよく知る親方として「力士の指導」をするとともに、「相撲協会の運営業務」の仕事にもあたっています。

 相撲協会の運営業務は、場所中の管内警備、勝負審判、巡業地での土俵造りなどが主な仕事になります。年寄は、力士指導しかしていなかのように思われがちですが、このような裏方としての仕事もきっちりこなさなければならないのです。

 ちなみに年寄は入場券の拝見や公式グッズ売り場を手伝うこともあるので、運がよければ思いがけないかたちで出会えることも!?

年寄になるには資格が必要

 年寄および親方になるためには「年寄名跡(親方株)」と呼ばれる資格を取得しなければなりません。年寄名跡を取得するためには、日本国籍を取得しなければならないとともに次の条件を満たす必要があります。

  • 現役時代の最高位が小結(三役)以上
  • 幕内通算20場所以上
  • 十両以上通算30場所以上

 これらいずれか1つ条件を満たしさえすれば年寄名跡の資格を取得することができます。資格取得の際は、その年寄名跡の四股名も同時に襲名することになります。ただし、年寄名跡の数は105しかないため、仮に条件を満たしたとして年寄になれない場合もあります。(一代年寄は除く)